ジャンボ獅子頭の飼育方法
(一般的)

購入されましたらまず、お客様のお宅の水槽(池)とビニール袋の中の
水温を合わせる事が必要です。
ビニール袋を開封する前に投入される水槽(池)に30分〜1時間浸けて下さい。
水温合わせが済みましたら魚だけを取り出して入れて下さい。
餌は1〜2日空けてから与えるのが良いでしょう。

錦坂本からお送りする際にはビニール袋内に薬剤を投入しております。
水合わせ後そのまま泳がせて頂いて結構です。
(独自の薬浴方を持っておられましたらそちらもお勧めします)

他店・個人様からの購入の際は薬剤投入がなされているか確認し
されていない場合は塩・エルバージュ等で薬浴を行ってください。(半日以上)

循環・ろ過の出来る水槽(池)での飼育をお勧めします。
エアレーションも器と魚数に応じた投入をして下さい。
ジャンボ獅子頭はたくさんの餌を食べて驚きの成長を見せてくれます
濾過槽の汚れも多く付きますので掃除も忘れずにしてあげて下さい。
新水が常時入る環境が理想です。
そうでない場合は水変えを適時適量行って下さい。
初めて金魚を飼育される場合には、事前にこなれた水を作り置き下さい。

万一体調が悪かったり病気に罹ったりした時には
直ちに餌やりをストップし治療を行って下さい。
病状によっては水温を上げる事で薬を使わなくても治る場合も多々あります。
その際の水温設定は約28℃が目安です(一気に上げず徐々に上げて下さい)
薬品使用の場合でも、水温を上げる事で早く治りやすくなります。
寄生虫駆除の際の高水温は避けて下さい。25℃以下で散布して下さい。
餌食いが止まったり、最悪魚体の奇形等がおきる場合があります。
薬品を使われる際には熟知の上ご使用下さい。
病気治療中の給餌は、経口投与治療以外では決して与えないでください。

早期発見・早期治療で早く元に戻してあげて下さい。
発見が遅かったり、治療が長引きますと魚体にかかる負担が大きく
せっかくの成長期にも大きくする機会を逃がしたり
最悪の結果をも招く原因となりかねません。

治療時には全量水変えをした方が良いです
その際の水は汲んだばかりの水より少し寝かせた水をお使い下さい。

(注意)
薬品を使えば病気が完治ると誤認されている事が多々あります。
薬品=万能薬ではありません。間違った処方や、処置の遅くれ等で
弱ったり息絶え絶えの個体には効き目は見込めません。


寒い時期の飼育法としましては、まず第一に餌を与え過ぎない事です。
その間は大きくする考えを抑えて給餌して下さい。
与える量等に付きましては、環境その他色々な違いがありますので
飼育者本人の加減で行って下さい。
その間の餌は冬季用餌をお勧めします(胚芽入り餌等)

気候が良くなり水温が高位置で推移する時期になりましたら
高タンパクな餌を与える事をお勧めします。
しかし、冬の間餌を控えていた金魚たちにいきなり大量の餌を最初から
与えると内臓に悪影響を与える事になります
まずは少量の餌やりから初めて徐々に増やしてやって下さい。


適した飼育環境・魚の状態等で驚きの成長を見せてくれます。
水温が低い時期に差しかかりましたら冬季用の餌に切り替えられることを
お勧めします。地域によって切り替え時期が異なると思われますので
その点ご注意下さい。


ジャンボ獅子頭は病気にも強く、大きく育ちなおかつその姿に似合わず
大変可らしい金魚です、飼育者の期待に応えてくれるものと思います。

加温飼育について
加温飼育につきましては、メリット・デリットの両面を認識の上行って下さい。
加温飼育のメリット:単純に短期間で大きく育ちます(当然成長の頭打ちあり)
加温飼育のデメリット:生態的機能を無視した状態での飼育となりますので、
短命に終わる事が多々見られます(ほとんどの原因は内臓器系障害)
早ければ加温飼育スタート数日のうちに落ちる個体もあります。
加温する事で環境が過酷な分、病気等なりますと治りにくくもあります。
また、極度の成長に伴う色伸び、これは簡単には色戻りしません。
ある意味メリット点よりも大きなリスクを抱える事となります。
一見、水温が高くて良い環境なんだろうな?と思いがちですが、魚にとっては
過酷な環境内での暮らしとなります。
(デメリットに関しては特に大きなリスクをとりあげております)

どのような方向性でジャンボを育てて行かれるか良くお考えの上行い下さい。
早く大きくしないとだめ・・・と言う風潮がなぜか世間を漂っています。
加温飼育をするというのは何事にも過ぎた事をする(させる)という事です。
加温飼育した魚もしない魚もサイズ的な行き着き先は同じです。
早く大きくしようとして早くがっかりするか、長い目で最期まで楽しむのかは
方向性を見据えた上お決め下さい。
加温すれば良いと言うだけの簡単な考えはしてはいけません。


飼育法・魚病等に関するお問い合わせはこちらから。

2004年第6回ジャンボ獅子頭品評会 
親魚の部優等二席(2001年産・43cm)
加温飼育等の経緯無し
 
『NHKハイビジョン放送金魚大百科では、ハナ子ではなくこちらが優勝魚と
紹介されてしまいました・・・(・・)』
Home